Photo by Kei Okano

TARONASUでは10月26日より弊画廊では初めてとなる池田亮司個展を開催いたします。

池田亮司| Ryoji Ikeda

1966 年 岐阜県生まれ。パリ、京都にて制作、活動。主な展覧会として、2018年「Ryoji Ikeda | continuum」(Centre Pompidou, パリ)、2017年「datamatics」(UCLA theatre, ロサンゼルス)2016年「supersymmetry」(KUMU Art Museum, タリン)、2015年「data.tron/data.scan」(SCAD Museum of Art, サバンナ)、2014年「supersymmetry」(山口情報芸術センター, 山口)、2013年「test pattern [nº5]」(Carriageworks/ISEA2013/VividSydney, シドニー)など。2019年「Ryoji Ikeda Solo Exhibition」(臺北市立美術館、臺北)、同年「第58回ヴェニス・ビエンナーレ」(ヴェニス)、2018年「上海ビエンナーレ」(上海)、2015年「堂島リバービエンナーレ」(大阪)、2010年「あいちトリエンナーレ2010」(愛知)、「堂島リバービエンナーレ2015」(大阪)など国際展にも多数参加。2014年Prix Ars Electronica Collide@CERN Artists Residency Award、2012年Giga-Hertz-Awardサウンドアート部門、2001年Ars Electronicaデジタル音楽部Golden Nica賞を受賞。2003年World Technology Awardアート部門にノミネートされた。

池田亮司は、聴覚と視覚の領域を横断しながらアートの可能性を拡大し続けているアーティストである。電子音楽の作曲を起点としながらパフォーマンスとインスタレーションを組み合わせ、体験としてのアートを提示するその制作活動は、国内外で高い評価を得ており、開催中の第58回ヴェニス・ビエンナーレ内のセントラル・パヴィリオンの展示や臺北市立美術館での個展などの国際的な舞台においても、その進化し続ける思考がさらなる注目を集めている。光と音を用いて見るものの感覚と認識の領域を支配し、拡げていく池田のアプローチは、展示を体験したものの世界観に新たな秩序と大きな視野を与え、無限の宇宙への思考の跳躍を誘う。数学的な崇高性ともよぶべき圧倒的な存在感をもって創り出されるその体験は、緻密な数学的計算によって実現された池田にしか表現できない宇宙観であると同時に、人類のみならず宇宙に存在するあらゆる知的生命が理解しうる普遍性を備えており、来るべき未来のコミュニケーションの具現化なのである。

今回の展示では、DNA情報をモチーフとするLED作品や、音を白と黒の幾何学的図形としてとらえた平面作品など、新作を含む10点強を発表予定。

東京・六本木の東京ミッドタウン 芝生広場では、10月19日(土)から11月4日(月)までの期間、スイスの時計・宝飾品メーカーであるオーデマ・ピゲ(AUDEMARS PIGUET)による展覧会「時計以上の何か」を開催。CNC(コンピュータ制御)マシンの一連の技術データを、社内開発メカニズム、ケースとブレスレットの最小部品に分解し再構成した、池田によるオーディオ・ビジュアル・インスタレーションを展示する。