"Notice that could be good news or bad news" 2011
"Fallen tree" 2011
"The end of the game" 2011
Photo by Keizo Kioku

4月は泉孝昭の個展「日常の虜」を開催いたします。
泉孝昭は1975年、福岡生まれ。現在は名古屋にて制作活動。
近年では「変成態―リアルな現代の物質性 vol.3 『のようなもの』の生成」(αMギャラリー)「あいちト リエンナーレ2010」に参加し、貨物運搬用パレットの木材を用いたインスタレーションを発表いたしました。

泉は素材としての日常的な「モノ」が何がしかの意味を託された「作品」に変化していく、その変貌の過 程・瞬間を視覚化するというコンセプトで、一貫して制作を続けています。
理論や概念とは別次元で確かに存在する(あるいは存在してしまう)創作行為のよろこび。日々の中で無 意識的に発生するそれをすくいあげ、呈示する泉の作品は「表現すること」そのものに対しての問いを誘 発します。

また泉の作品は1950-60年代の具体美術やもの派への、ゆるやかな再解釈としての側面もあわせもちます。 先人が壮大かつ重々しく表現したそれは、軽やかに、偶然のようなジェスチャーをもって表現されます。 欧米の現代美術が掲げてきたミニマリズムやコンセプチュアリスムの概念と、日本的な「余白」や「間」 の融合は、欧米のアート関係者から注目されZabludowicz Collection(イギリス、ロンドン)へも複数の 作品が所蔵されています。

本展覧会ではサイコロやトランプ、偽物のツリーなど、日常的に目にする素材を用いた新作4点を 展示の予定です。TARO NASU では5年ぶりとなる泉孝昭の個展をご高覧いただければ幸いです。

また泉孝昭は下記グループ展にも参加しています。

A CONVERSATION WITH MATHIEU MERCIER TAKAAKI IZUMI YUKI KIMURA
SOSHI MATSUNOBE KAZU OSHIRO KOKI TANAKA ABOUT ABSTRACT OBJECTS

会場:MUZZ
〒606-8412 京都市左京区浄土寺馬場町71 ハイネストビル1F
http://www.muzz.tv/index.html
2011年3月19日(土)- 4月24日(日)12:00 - 20:00
*会期中の金・土・日曜日のみ開場