TARO NASUでは10月11日より、松江泰治の個展「ANDALUCIA 1988」を開催いたします。
1988年、25歳の松江泰治が撮影したスペイン、アンダルシアの風景写真。
カメラを抱えて徒歩で歩き回った街は、光に暴き出された影の無い町であった。この撮影旅行はある種の啓示を松江に与え、その後、松江は自身のスタイルを確立していく。この「ANDALUCIA 1988」は、処女作である「TRANSIT」と、90年代に発表され最初の代表的シリーズとして知られるようになる「gazetteer」とを繋ぐ重要な位置付けの作品であるといえよう。今回の展示ではこれまで一度も発表されることがなかった幻のシリーズを一堂に展示する。
松江泰治
1963年東京生まれ。現在、東京にて制作活動。
1987年東京大学理学部地理学科卒業。
2013年第25回「写真の会」賞、2012年第28回東川賞国内作家賞、2002年第27回木村伊兵衛写真賞、1996年第12回東川賞新人作家賞受賞。
主な個展は、2021年「マキエタCC」(東京都写真美術館、東京)、「makietaTYO」(TARO NASU、東京)、2018年「松江泰治 地名事典|gazetteer」(広島市現代美術館、広島)、「gazetteer」(TARO NASU、東京)、2015年「LIM」(TARO NASU、東京)、2012年「世界・表層・時間」(IZU PHOTO MUSEUM 、静岡)、「jp0205」 (TARO NASU、東京)、2010年「survey of time」(TARO NASU、東京)、2006年「JP-22」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、静岡)など。
本展覧会にて初公開となる「ANDALUCIA 1988」シリーズを収めた作品集が青幻舎より刊行されます。10月末の一般発売に先駆けて、TARO NASUにて先行発売いたします。この機会にぜひお買い求めください。
A5横変/96頁/上製
定価:4,950円 (税込)
発行:青幻舎