“Portrait of J - sound installation”, 2025
Photo by Keizo Kioku

TARO NASUでは11月21日より、ホンマタカシの個展「2025年のホンマタカシ」を開催いたします。

今回のホンマタカシ個展は、2025年にホンマが携わった仕事を一堂に紹介する展示となる。
アーティストとして、コマーシャルフォトグラファーとして活躍し続けてきたホンマタカシの仕事は多岐にわたる。写真や映像といったカメラを構えての仕事のみならず、著述業や音楽プロジェクトもまた、ホンマの創作活動における特徴的かつ重要な位置を占めている。加えて近年は、国際的人道支援プロジェクトの記録者としての仕事にも着手し、その活躍の領域はいまだに拡大と進化を遂げているといえるだろう。

今回の個展では、ホンマのこの多面体的な本質をとらえるべく、2025年の活動を包括的かつ領域横断的に展示壁に並べることを試みる。変幻自在に拡張し続けるホンマの才能は、特定のカテゴリーにあてはめようとする鑑賞者の試みを常に虚しくさせてきた。それはまた彼が、長年撮り続けている被写体である東京という都市のもつ、絶え間なく変化・増殖・分裂していく怪物的なエネルギーと呼応しているがゆえのことなのかもしれない。

今回の展示では、1人のアーティストの一年間の視覚的記憶を再現するとともに、活動の拠点としている一つの街の「今」をも浮かび上がらせる。

ホンマタカシ
1962年東京都に生まれ。現在、東京にて制作活動。
1999年、写真集『東京郊外 TOKYO SUBURBIA』(光琳社出版)で第24回木村伊兵衛写真賞受賞。

近年の主な個展に、2025年「PORTRAIT OF J」(POST、東京)、2024年「東京郊外→オリンピア」(TARO NASU、東京)、2023-2024 年「即興 ホンマタカシ」(東京都写真美術館)、2020-2021年「Eye Camera Window : Takashi Homma on Le Corbusier」(カナダ建築センター、モントリオール)、2017年「La citta narcisista. Milano e altre storie」(VIASATERNA、ミラノ)、 2015年「Seeing itself – 見えないものを見る」太宰府アートプログラムvol.9(太宰府天満宮、福岡)など、グループ展としては2019年「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」(東京国立近代美術館、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館を巡回)、2015年「見えない都市を見せる 東京アートミーティングVI」(東京都現代美術館)など。

また、今年は瀬戸内国際芸術祭実行委員会・UNHCRの共催企画で作品「SONGS-ものが語る難民の声」を発表している。